内定するエントリーシート(ES)の書き方/コツ 基本編

就職活動の入り口ともいうべき「エントリーシート(ES)」。


人気企業であれば志望者の8~9割程度がこのエントリーシートと筆記試験で足切りされる厳しい現状があります。


そのエントリーシート選考を突破する方法を解説していきます。

エントリーシートでは何が問われるのか?

まず、エントリーシートとは何について説明しておくと、企業の書類選考の課題として提出を求められる採用書類です。皆さんご存知ですよね?


では、エントリーシートでは何が問われるのでしょうか。企業により何を重視するのかは多少異なるものの、一般的には以下のポイントを見極めるための質問をしてきます。


(1)学生の能力(行動特性)

(2)学生の熱意と志望度

(3)学生の知識や考える力


主のポイントとしては、自社で活躍するための能力や知識を有しているか、そして自社に対して強い興味関心を抱いてくれているか等を確認してきます。


「学生時代に力を注いだこと」や「自己PR」などは1を問う質問となり、志望動機は2を確認しています。


3については、「新たな商品」を考えるようなテーマが出題されたこともあります。1、2の設問と違い、事前の対策がし難いため「自ら考える力」を確認するには適した質問なのでしょう。


エントリーシートを記入する事前準備として、自己分析により自らの強みを把握すると共に強みを実証できそうなエピソードを整理しておきましょう。

結論先行型の文章構成で記入

エントリーシートは結論から書くようにしましょう。


結論を先に述べることにより、文章全体の構造を提示することができ、何を言おうとしている文章なのか読み手側が理解し易くなります。


人気企業では一人の人事担当者が数百枚、数千枚のエントリーシートをジャッジしなくてはなりません。軽く目を通して、何を伝えようとしている文章なのかがわからない場合、わざわざ最後まで文章を読み込むようなことはしないと思ってください。


管理人がお薦めする基本構造は以下の通りです。


(1)最初に結論

(2)結論に至る理由

(3)理由に至る具体的な事例

(4)最後に結論となる内容を繰り返す


最初に結論を先に述べることで何を伝えようとしているかが明確になります。そして、理由→具体例を伝え、最後に結論を再度述べることにより、相手の心に響く文章が出来上がります。


慣れるまでは表現しずらさを感じるかもしれませんが、少し練習をすれば相手に伝わる文章を書けるようになるはずです。

5W1Hの情報を盛り込み具体性を出す

大前提として、貴方のことをまったく知らない人がエントリーシートを読むと考えてください。


貴方のことを知らない人間に自分を伝えるわけですから、具体的に情報を記していく必要があることは明確ですよね。


5W1Hの情報[When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)]をきちんと記していくことで、より具体的な情報を伝える事が出来ます。


強みや能力は性質を必ず表現する

リーダーシップやコミュニケーション能力などに長けていると、表現をする学生も少なくありません。でも、それだけでは不十分です。


企業が知りたいことは、どの様な性質のリーダーシップを有しているのかという部分です。


リーダーシップといっても、牽引型や事実・分析重視型、理念重視型、人間関係重視型など様々なスタイルがあります。あいまいな表現をせずに必ず「性質」を記すようにしてください。


※以下のタイプを単純にチョイスすることは控えてくださいね。(あくまで参考に)


【参考】

(1)牽引型

リーダーが自らの意思を打ち出しつつ、組織をコントロールするタイプ。推進力が強いため軋轢もありますが、メンバーからはこの人についていけば何とかしてくれそうという信頼感を得ている、そんな剛腕、強面のリーダー。


(2)理念重視型

組織をコントロールするというよりは、魅力的な理念やコンセプトを打ち出し、そのコンセプトの魅力でメンバーを引き付けていきます。天才肌とも称されることが多いリーダー。


(3)理念重視型

事実に基づいた冷静な判断を行い、成功確率が高い選択をするタイプ。論理性の高さや分かりやすい説明でメンバーの安心感と信頼を醸成するリーダー。


(4)人間関係重視型

メンバーの特性に応じた動機付けを行い、メンバーの能力を最大限発揮させ、その結果としてチームを成功に導くタイプ。メンバーからは親しみを込めて親分とか兄貴とか呼ばれるようなリーダー。

書類選考が合格すればOKというわけではない

エントリーシートは選考の最初から最後まで活用されるので注意してください。集団面接や個人面接では面接官の資料として履歴書と併せて活用され、細かな部分に対しての確認をされます。


必ず提出したもののコピーやデータを必ず保存しておき、面接前に見直すようにしましょう。