採用選考の中で良く問われる自己紹介。エントリーシート通過後、面接に挑み「まずは簡単に自己紹介をしてください」という問いかけに戸惑われた人も多いのはないでしょうか。
知人の採用担当者に聞いても、就職活動を始めたばかりの学生の大半は「自己紹介を根本的に間違っている」と口にします。
「いったい何が間違っているのか」、「何を話せばいいのか」、「そもそも自己紹介って何なのか」についてお伝えします。
「自己紹介」イコール「自己PR」ではない
自己紹介は「面接への入口」と捉えてください。自己PRのように活動のプロセスやストーリー、得られた能力や価値観等を克明に、かつ「壮大に」話す必要はありません。
自己紹介は初対面の人に対しての挨拶です。ハキハキとした大きな声で、基礎プロフィールと活動の概要程度を簡潔に話すようにしましょう。
よくある間違いは、履歴書やエントリーシートに記入した自己PRのエピソードを暗記文のように読み切ってしまうこと。また、「○大学○学部○○です」だけで終わってしまう人も少なくありません。
志望動機や自己PRは、別の機会で質問されますから話す必要はありませんからね。
自己紹介で伝える項目(基礎プロフィール+活動概要)
・出身校(大学・学部・学科)
・氏名
・主な専門分野
・趣味、特技
・自己PRの内容となる活動概要(面接で聞いて欲しいこと)など
◆自己紹介例◆
「■■大学◇◇部△△学科の●●と申します。学校では、XXXXXを専門としています。学業以外では●●部に所属し、■■に取り組み、△△の成績を収めました。本日はどうぞ宜しくお願いします。
会話のきっかけをつくることを意識し、上記のような項目を60秒位で簡潔に話していきましょう。
自己紹介で話した内容をもとに面接が展開していくことが多いため、自分の話したい方向に面接が進むような「フック」をつくることも意識してください。
たとえば、「アルバイト先の販売促進コンテストでエリア一番の成績を取り、表彰された」などと話しておけば、面接官は、「どのような工夫によりその成果を収めたのか」と詳細を聞きたくなるはずです。これにより、その後の面接をあなたの得意な展開に持ち込むことができますよ。
自己紹介では、相手にもっと聞きたいという「興味」を持ってもらうことを意識していきましょう。
自己紹介をつくる際のポイント
自己紹介をつくる際のポイントとしては、伝えたいことを箇条書きでまとめることです。自己紹介を考えるときに、文章でしっかりとまとめてしまうと上手くいかないことがあります。(ちなみ60秒間で話すときの目安となる文字数、250文字から300文字程度)
そのまま丸暗記して、棒読みのように聞こえてしまったり、緊張で何処まで話をしたのかが飛んでしまいリカバーができなくなるなど、割と応用が効きません。
特に、丸暗記をすると細部に拘りすぎるがあまり、話す順番や「~ました」などの語尾を意識しすぎて、自分の言葉で話せなくなります。
箇条書きで整理した内容を、実際に口に出して練習してみてください。スマホ等の録音機能を使って、自分の話す内容を確認してみることもオススメですよ。