5・10年後の将来像やキャリアビジョンなど未来の姿を聞かれたら?【就職活動/面接対策】

新卒としての就職活動の面接において人事採用担当者(面接官)から質問されることがある『5・10年後の将来像やキャリアビジョンなど未来の姿』の問いかけは、どのような意図や目的があるのでしょうか?

 

コロナ禍で、正直目の前の学業や就活に対して精一杯なのに、『展望を語れと言われても…』と思う人も多いですよね⁉

 

でも、企業側が質問・確認をする確率が高い項目であることは事実なのです。

何も準備をしていない状態で、将来像を突然聞かれたら、普通は戸惑いますよね…。

 

事前に返答のポイントを整理し、面接官の意図や目的に合った回答を出来るように準備をしていきましょう。

 

以下、面接官に刺さる(ウケが良い)回答例文や、返答のポイントやコツをご紹介しますので参考にしてください!

目次

 

【1】新卒枠の就活で面接官が将来像や未来の姿などを確認する理由・意図

 

【2】面接でよく聞かれる自分の未来についての質問例をご紹介

 

【3】キャリアビジョンや未来の姿などの答え方や注意点

 

【4】5・10年後など将来像の回答に向けて事前に整理すべきこと

 

【5】5・10年後の将来像やキャリアビジョンなど未来の姿を聞かれたときの回答例文/サンプル

 

以下、3万人以上の就職・転職支援をしてきた就活支援フリースペース『就プラ』が就活生や企業の人事採用責任者などから入手した情報をもとに徹底解説します!(新卒向けの情報が多いですが、20代の転職者の方に必要な情報も盛り込ませて頂いております)

 

当記事の監修者
約20年以上にわたりキャリア支援の領域に関わっています。複数社の上場企業の人事採用責任者を歴任し、大学のキャリア支援講座やキャリアセンターでのアドバイザー等も経験しています。(国家資格の第二種衛生管理主任者保持)

現在は、キャリア関係の執筆活動等も手掛けており、大手メディアにも掲載されております。

【メディア掲載事例】JJ就活 ローリエプレス(エキサイト)、他

【1】新卒枠の就活で面接官が将来像や未来の姿などを確認する理由・意図

 

新卒枠としての就活や第二新卒など20代転職活動の採用面接の中で、面接官は様々な角度から質問を行い、応募者が自社で活躍できる人材なのかを確認してきます。

 

では、『5・10年後の将来像やキャリアビジョンなど未来の姿』の質問をする面接官の質問意図は何なのでしょうか?

 
将来像や未来の姿などの展望を確認するのかを、一緒に考えてみましょう!

その時の面接の流れや、担当者の考え方によって、多少異なりがあるものの、未来に対しての質問は、会社側が提供できる仕事内容や労働環境、自社が求める人物像と合致しているかを確認しています。

つまり、応募者側のニーズと企業側の人材要件に、ミスマッチがないかを判断しています。

 

具体的な確認点

・就業イメージが明確になっているか。具体的なものがあるか。
・想像している将来像に到達するスピード感はどれくらいなのかを確認
・世の中ことや、業界・企業の実情をを把握した上で、現実的なレベルで未来と結びつけているか 

 

学校を卒業して社会人になると、多くの時間を仕事に費やすわけです。

応募企業の採用担当者は、『あなたが充実した社会人生活を過ごしていく際の選択肢』として自社が適しているのかを判断しています。

 

『5・10年後の将来像やキャリアビジョン』等の質問はあなたの仕事観や価値観等を確認しようとしています。

 

夢や目標などの将来像が明確でない人は、会社に入社した後も仕事に目的ややりがいを見出せず、仕事で失敗する可能性も高く、早期離職に繋がることなども少なくありません。

 

社会人になった後に、どのような意識で働こうとしているのか、現在と未来の状況を考えて、返答してもらうことにより、覚悟を持って働ける人であるのかを確認することを目的としています。

 

【2】面接でよく聞かれる自分の未来についての質問例をご紹介

 

次は、『将来像やキャリアビジョンなど未来の姿』について、企業の採用担当者が行う質問例をいくつかご紹介します。

 

具体的な質問項目

・3年後にあなたが目標とする社会人像を教えてください。
・5年後にはどのような社会人になっていたいですか?
・10年後の未来はどのようになっていれば理想出来ですか?
・あなたの夢をお聞かせください
・将来はどのような目標を成し遂げていきたいですか
・あなたのキャリアビジョンをお聞かせください
・将来叶えたいものはありますか?

 

上記の質問は、面接官の表現に若干の違いはあるものの、意図は応募者のキャリアビジョンと会社が求めるているものと一致しているのかを見ています。

 

質問の仕方は違えど、未来についての質問については意図はほとんど一緒です!

【3】キャリアビジョンや未来の姿などの答え方や注意点

 

次は、将来像や未来の姿などの答え方について解説していきます。

 

面接で聞かれる質問は、どんなものであっても事前準備が必要と考える人が多いとは思いますが、将来に関しての質問は、念入り準備したほうが良いでしょう。

正直、かなり器用な学生ではない限り、かなりの確率で頭が真っ白になると思います…。

 

その理由として、今までの経験については、面接中に当時の状況を思い返すことで、最低限の返答はできるかもしれません。

でも、将来像はまだ経験をしたことがないことで、瞬時に想像することはかなり難易度が高いです!

その場しのぎで話したキャリアビジョンでは、おそらく中身が薄く、面接官の心に響くことはないでしょう…。

未来の姿を瞬時に話すこと、そして評価されることはかなり難しいです!

【4】5・10年後など将来像の回答に向けて事前に整理すべきこと

 

今度は、5・10年後など将来像の回答に向けて事前に整理すべきことについても解説致します。

 

整理をする上で大切なことは、自分だけの視点で見るのではなく、企業側にとってもメリットがある将来像を伝える必要があるということです。

企業側はあなたの都合を叶えるところではなく、会社が目指すべき方向性の範囲内に皆さんの求めるものがあるか、そのギャップがないかという観点で皆さんを見てきます。

ミスマッチをなくすためには、相手が求めている回答をするには、以下のような点を事前に整理する必要があります。

 

事前整理のポイント

あなたの仕事の目的や目標、重要視する部分を整理する


上記を踏まえ、応募企業での仕事の展望を考える



そのために、企業が目指すべき方向性をしっかりとリサーチする

 

 

加えて、上記のポイントを実現していくためには、自分自身にはどのような能力やスキル、知識を活かすことが出来るのか、また今後どのようなことを学び、身につけ、成長いく必要があるのかも考える必要があります。

 

また、仕事だけではなく、プライベートとのバランスもしっかり考えるようにしてください!

 

ある程度未来がイメージ出来たら、なぜその未来を目指したいと思っているのを第三者が聞いてもイメージできるように、客観的しつつ、しっかりと理由付けをするようにしてください。

面接官に話をしたとしても、相手が具体的なストーリーをイメージ出来る状態にまで掘り下げて考えることが出来るようになれば一旦は準備完了です。

 

もう一つ注意点としては、受験先の業界の動向や、応募企業での仕事内容、仕事環境、教育制度やキャリアプランなどをしっかりお調べください。

皆さんが一生懸命伝えた『将来像』がその業界や企業において、現実的なものでなければ相手のコロロには全く届きません。

例えば、役員や管理職の平均年齢が50~60代という現状があるにも関わらず、入社したら30歳までに部長になると言っても、何言っているのこの人はという風になりますよね…。

 

あなたの未来と企業の未来がシンクロするか否かは大切なポイントです!

【5】5・10年後の将来像やキャリアビジョンなど未来の姿を聞かれたときの回答例文/サンプル

 

最後に、目指すべき人物像についての回答例をご紹介します。

これは、受験企業がどのような組織文化なのかによっても回答の仕方が変わってきます。

ペルソナを限定しないと回答例が出せないため、今回は以下にさせて頂きます。

 

【企業のペルソナ】
ベンチャー企業的な組織風土で、高い目標に向かって若手からバリバリ活躍してくれるような人を求めている。スピード感を持ってマネジメントなどの経営層に近づいて欲しい。平均年齢は20代、社員数300名程度で、文理不問の総合職募集。

 
回答例として、過去にベンチャー志望の学生から添削希望を受けたものをご紹介します。

 

回答例


私が必ず実現したい10年後の姿は、貴社の役員として会社の経営を担う立場に就くことです。

まず、最年少を目標を定めたことは、今以上に貴社がスピード感を持った組織にするためには、今までの常識や業務水準を凌駕する人材が増えていかなければいけませんし、自分自身がそこに立つことで、当たり前の定義を変えていきたいと考えています。

また、経営やマネジメントのポジションに携わりたいと考えるのは、学生団体での立ち上げと幹部として活躍した経験にて、大きな達成感と高揚感を感じたことが影響しています。

キャリア支援系の学生団体では、率先垂範の意識と姿勢を貫き、自らが高い志をしめすだけでなく、1、2年生など若手の育成や底上げに全力を注ぎました。

メンバーたちの目標等をしっかりと確認し、各々の得手不得手等を丁寧に確認しながら、一人ひとりにあったサポートをしながら学生団体の活動を推進してきました。結果として団体として企業からの協賛金を前年比300%増を達成しました。

会社経営をする皆様からすると小さな結果ではあるかとは思いますが、所属団体のメンバー全員が充実した日々を過ごし、高い結果を出すことにコミットしてきた自負はございます!

貴社に入社後は、この経験を活かしつつ、先輩方からビジネスのノウハウやマネジメントをいち早く学ばせて頂き、最年少幹部として活躍できるように精進致します。

 

あえて、エッジの経ったものをご紹介しています。会社の組織風土や求める人物像にあわせて話をするようにしてください!

 

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