【就職活動/面接対策】『自己成長』というワードを容易に使わないこと。具現化することの重要性

新卒枠の就職活動の際に、『自己成長』をしたいというアピールを面接やエントリーシート(ES)等で安易に使っていませんか?

おそらく、大半の方が『使っちゃダメなの?』と頭の中に?マークが浮かんでいるでしょう。

ズバリお答えすると『条件付きで使うことはOK』です!

でも、返答の際には、どのように成長したいのか(定義)、なぜそのように思うのかの(理由)を明確に出来ていること、具体的な未来のイメージが出来ていることが出来ている事が必要です

就活の質問例として良く聞かれる、企業選びの軸や企業を選ぶ際に重視をしている事などでもPRすることも多い『自己成長』の使い方や注意点について解説していきます。

目次

 

【1】受け身で成長させてもらうはNG。どのように成長するのかを考えよう!

 

【2】自己成長を願う気持ちは重要。でも本当に必要なのは組織の成長

 

【3】具体的に自己成長のイメージをどのようにするのか?

 

【4】自己成長の定義を明確にするには自己分析も必要不可欠

 

【5】面接等においての回答方法

 

以下、3万人以上の就職支援をしてきた『就プラ』が実際に企業の人事採用担当者や就活生にアンケートを実施し、収集した情報を元に面接やエントリーシート記入上のポイントやコツをご紹介します。

【1】受け身で成長させてもらうはNG。どのように成長するのかを考えよう!

就職活動で今、まさに一生懸命頑張っている皆さん。

 

企業に入社すれば、教育を受けられ、仕事を任されるものだと思っていませんか⁈

 

正直、その考え方はかなり甘いかもしれません。。。(偉そうですね、、、気を悪くしないでください)

 

もちろん、企業側も教育を実施するでしょうし、皆さん仕事を任せるでしょう。

 

その理由としては、一日でも早く戦力化を図り、採用活動や人件費として投資したものを回収する必要がありますから。

 

これは皆さんの為ではなく、会社の為、また採用担当者個人の評価の為です。

 

でも、あなた自身がそのような姿勢でいる限り、望むような成長をする可能性は低いのではないでしょうか…。

 

ちょっと嫌な気持ちになった人がいらしたらすみません。

筆者自身も上場企業の採用責任者として約20年、何万名という就活生とあって来ましたが、自己成長の定義を考えられていない学生さんは、仕事のイメージが出来ておらず、就活全般で苦労している人が多かったのです…。

 

あえて、厳しい言い方をさせて頂きましたが、最後まで記事をお読みいただき、しっかりと面接官に伝わる返答内容を考えるきっかけにして下さい!

 

『自己成長の内容を具現化しましょう』。

自分の都合ではなく、会社側の求める視点で!

【2】自己成長を願う気持ちは重要。でも本当に必要なのは組織の成長

自己成長を望むことは、もちろん大切なことです。

 

でも、冷静に考えて見てください、企業に入社するだけでは何も成長しないですよね。

 

『成長』は、自分の行動を、自分の意思で選択する事ではじめてやってくるものです。

 

どのように働くのか?仕事を通じて何を成し遂げたいか?その為に自分自身がどのように行動するのか?それをできる限り具現化し、主体的に行動していかない限り、自己成長はないでしょう。

 

少し厳しい言い方になりますが、企業があなたを採用する目的は、あなたを成長させるためではなく、あなたを採用し、いち早く戦力化することで会社を成長させることです。(雇用の創出が企業の義務・使命であるという考え方を否定するつもりは一切ないです。念のため。)

 

『雇ってもらう』というような考えを持つ必要はないですが、心のどこかには、企業を成長させるために、あなたがいるという考えも持っておいてください。

 

報酬を頂くという関係性であることは、そういうことです。

 

その意識を持ちつつ、あなたがその企業の中で、どのように成長することを望むのか?そして、それを実現する為、具体的にどのような行動をおこすのか?それにより、その企業にどれくらい貢献ができるか?

 

を採用面接で面接官に伝えることが大切です。

 

企業側は、それを強く感じることができた方と、一緒に働きたいと思うはずですからね。個人的な感覚であることを差し引いて見て下さいね!

 

【3】具体的に自己成長のイメージをどのようにするのか?

 

次は、自己成長のイメージを鮮明なものにしていくのかについて解説します。

 

以下の2つの軸で考えていくと企業側と自分自身の成長軸が一致していきます。

 

 

自己成長の考える際のポイント

(1)会社説明会や採用HP、OB・DG訪問などから受験企業が求める人物像や活躍している人を把握していく

(2)自分自身の特徴や強み、弱みなどを自己分析などを通じて理解する

 

求める人物像の確認は今回の記事では割愛させて頂き、自分自身の強みや弱みについて解説をしていきます。

 

『自己成長』の定義を明確にしていくためには、自分自身の強みや弱みを把握して、その特徴を未来、その会社でどのように活かすのか、伸ばす・改善するのかなどを考えていく必要があります。

以下は強みの一例となります。特徴に対して、「ある」、「高い」、「長けている」などをつけ添えれば強みになるはずです。

 

明るい、諦めない、諦めが悪い、思いやり、落ち着いている、観察力、完璧主義、気配り、几帳面、聞き上手、協調性、計画性、継続力、傾聴力、健康、行動力、向上心、コミュニケーション能力、慎重、柔軟性、集中力、責任感、素直、正確性、チャレンジ精神、調整力、適応力、提案力、努力家、話やすい、忍耐力、粘り強さ、ポジティブ、真面目、負けず嫌い、リーダーシップ、臨機応変、冷静

 

自己成長と言ってもその姿は人それぞれです。極端な例を出せば、身長が伸びることも体重が増えることも成長です。

【4】自己成長の定義を明確にするには自己分析も必要不可欠

 

では、「自己成長」を明確にして、面接で上手く答えるためには、どのような準備をしておけば良いのでしょうか。

 

なかなか明確になり切らない方は、以下の2つの準備をすると良いでしょう!

 

(1)自己分析を通じて、自分自身の強みや弱みを把握する
(2)強みや弱みがどのような状況において発揮(プラスとマイナスの側面で考えてみる)しているのかを考える

 

ペンを片手にノートに書き出していくことももちろん必要ですが、面倒だと思う人は就職ナビサイトやアプリ等の自己分析ツールを活用することなどでも、強みや弱みの把握が出来るはずです。

 

 

一旦、自分の強みと弱みを考えた後は、実際にお友達や部活やサークルの先輩・後輩、アルバイト先の社員や同僚、両親、学校の先生などに自分自身の印象や評価を聞いてみてください。

 

ここで注意したいことは、第三者からの意見や評価をありのまま伝える必要はありません。

 

嘘をつく必要はないですが、アピールをするために話をするわけですから、どのように表現をすれば相手にプラスにとらえてもらえるのかは最低限考えるようにしましょう。

 

【5】面接等においての回答方法

 

では、最後に面接用の回答を考えていきましょう。

 

アピールと考えるとポジティブな側面にだけ目が行きがちですが、必ずネガティブな側面にも目を向けるようにしてください。

 

成長すべきことは、『強み』は今以上に伸ばすこと、『弱み』からも目を背けず、改善・強化していくことが社会人では必要です。

 

先にも説明した通り、自分自身の面接時の返答内容を考える際には、志望している企業にはどのような職種があり、求める人物像はどんな性格や特徴などかを必ず調べるようにしてください!

 

回答内容を考える際には、受験企業の求める人物像や活躍している人に多い特徴をしっかり把握してください。

 

また、返答する際に、自己分析等の中で振り返って来た過去のエピソードをしっかりとイメージしつつ、大学や大学院等の学生生活の中で、その強みや弱みとどのように向き合って来たのか、今後はどのように自分を変えていきたいのかをしっかり繋げていけるようにしていきましょう!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。志望企業から評価される自己成長の仕方をしっかりと伝えられることを願っております!